超 自 省 録

時事、日中関係、社会問題について。会社員、オタク、二ヶ国語をしゃべるやつが、書きます。

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いわゆる外資系金融4 ~投資銀行株式部のお仕事・上~

この記事は、インターン中にとったノートからまとめている。

まず、デスクという概念を説明し、次に各デスクの仕事内容を説明したい。
デスクというのは文字通り何個かの机で、実際にはそこで働く10~20人の人を指す。日本語とでいうところの班、課に近いかもしれない。実際は何個かのデスクでひとつの部署を形成し、三つの部署から株式部は成っている。

図にするとこんな感じになる。

20051021161401.jpg


Research Sales 
 Research Salesは法人営業ということになり、実際に法人のお客さんに電話して売り込みをかけるデスクである。法人顧客というのは野村アセット、Fidelity、それといろんな年金運用ファンドである。
 
 法人顧客=機関投資家といえど、東証や大証の会員権を持たないため直接証券取引所で証券を売買することはできない。だから、そこにGoldman Sachs、Morgan Stanley、MerillLynch、UBS、野村、大和証券SMBCなど証券会社の株式部が介在する余地が存在する。以下に「お客さん」と言うときは、機関投資家を意味する。
 一方楽天証券のような個人向けのところも、同じような図式ではある。ようは、客から注文を受けて、取引所で売買を代わりに執行するのである。
 図にするとこんな感じである。

20051021161407.jpg



 話が証券会社一般に飛んでしまったが、Research Salesデスクの話に戻る。ただ注文を受けて執行をするのならどこの会社も同じで、いかに付加価値をつけていくかが勝負になる。そこでResearch Salesは、
・お客さんに良い情報をいち早く伝える(例:鉄鋼業界の浮沈、ハリケーンの影響) これは、自社の経済リサーチ部隊が分析した結果を、毎朝のミーティングで話しているのを伝える。

・そのミーティングの内容をただ伝えるのではなく、お客さんによって情報を選別・カスタマイズして伝える。(長期運用をするお客さんなのか、短期運用なのか。小型株・大型株どっち運用。またバリュー投資がすきなのか、それともGross(成長)を気にするのか) 

・一番お客さんに接するデスクであるから、お客さんから情報を得ることもある。どこに投資しているのか、OOOをどう見ているのかなど。

以上のポイントを気をつけて、取引してもらえるようにする。

Research Salesデスクのパフォーマンス評価は、お客さんの間で作るランキングによるらしい。たとえば、今四半期はMerillの株式部セールス部隊が一番良かったよね、という風に、機関投資家によるランキングが作られていく。お客さんは儲けさせてくれたときも、損をさせてくれたときも意外としっかり覚えているから、ランキングは異存なく正確にでるらしい。それが、社内での評価にもなる。

・ほかの仕事としては、お客さんと接する中、株以外のニーズ(債権、デリバティブ)などを発見することがあり、そういう時は相応の部署、デスクにつないであげる。

・もちろん、伸びている事業会社の社長、IR担当とお客さんのミーティングをセットするのも仕事。これはお客さんの投資判断を助ける(促す)ため。なので朝の電話ラッシュが終わると、日中や場引き後は大手町などに出かけることが多い。

・基本的には小さい会社は一人で担当し、大きい会社は複数人で担当する。パフォーマンス評価もチームごと。(ほかの会社は個人単位らしい)

・自社のリサーチ部隊がすべての分野をカバーしきれるわけじゃないから、時には自分で出かけて、事業会社を調べることもある。直接注文を受けるわけじゃないから、場中も机を離れられる。

仕事の性質としては
・いろんな人と話すのが楽しみ。むしろ電話営業という側面はあるから、そうならないと。人のニーズを読み取れる人。おしゃべり好きな人向き。
・毎日があたらしいことの連続(これは別にどのデスクも言ってたけど)
・観察していると20時で半分以上の人が帰宅してた。楽?

Sales Trader
書くのが面倒くさくなってきたので、以下はリスト形式で簡潔に

・このデスクは実際にお客さんから最初に注文を受ける。

・位置としてはResearch SalesとAgency Tradingの間くらい

・場中(東証の場合09:00~11:00 12:30~15:00 )はずっと座っていて、離れられないため、実際に事業会社(お客さんの投資対象、一般の会社)に出向いて調査したりはしない。たまに電話で問い合わせるくらい。

・その代わりに場引き後良くお客さんと会い、飲む。

・平日は五時に起床し、日系から何からまで読んで情報集め。お客さんに対応するため、Over Night情報のCatch Upが不可欠

・8時前に来社し、収集した情報を選別してお客さんに打診。指数の入れ替えとかは重要情報。のみがある日は12時回ってから帰る。


・基本的に体力勝負の仕事。

・Vwap(Volume Weighted Average Price)に勝てるコンピューター取引システムが開発されているため、仕事がなくなるかもしれない。

Risk Trading 
・自社のお金で、リスクをとって利益を得るようなトレーディングをするデスクである。Principal、自己勘定部門。プロップデスク。


・機能は二つあって、①上のように、自分のお金で儲ける
②お客さんの反対売買をして、Facilitationする。

・お客さんが大量に株を放出したいと思ったとき、市中に売り出すとどんどん値段が下がってしまう。そういう時一定の価格で引き取ってあげる。大量に買い集めたいときも同じ。これでお客を助ける。もちろん損はしないように。

・取引対象としてはバスケット商品が主で、 個別オプション、インデックスオプション、仕組み債もある。

・一人のトレーダーがいくら稼いだか、はっきりと出る仕事である。それがパフォーマンスの評価にもなる。

・とはいえ、数字がすべてじゃない、Facilitationはお客さんがいなければできないし。

・債券と違って、株は(プライシングの)公式がたくさん存在するので、経験が大事。債券が会社の現在の価値と、株価は会社の将来の価値。

   続く

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  1. 2005/10/27(木) 23:38:47|
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  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2
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コメント

TBありがとうございます

内定ネットのおにぎりです。
素晴らしい内容ですね。
うちの記事のチープさに青くなりました。
  1. 2005/10/31(月) 22:13:54 |
  2. URL |
  3. おにぎり(´∀`∩ #-
  4. [ 編集 ]

 ありがとうございます。これからも書けるかぎり書いていく予定です。
 内定ネット、参考にさせてもらってますよ。読者層のターゲットが明確であり、活内容も包括的でバリュー出てると思います☆
 
  1. 2005/10/31(月) 22:41:25 |
  2. URL |
  3. 超旅行人 #-
  4. [ 編集 ]

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  1. 2005/10/31(月) 22:16:43 |
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