超 自 省 録

時事、日中関係、社会問題について。会社員、オタク、二ヶ国語をしゃべるやつが、書きます。

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大学四年の夏休みを省みて 一

 早いもので、もう9月が残り2日になり、夏休みが終わる。
 何日も前にスパゲッティを茹でて、そのままにして忘れていたらしい。今日鍋を使おうと蓋を開けて見たら、真っ黒のヘドロにところどころ白のまだら模様、そんな風にカビが生えていた。急いでトイレにもって行き流すと、今度は予想外の出来事が起きた。便器から黒い霧、とでも言おうか。非常に細かいカビの粒子だと思われるものが、キノコ雲状に立ち上ったのだ。驚いた拍子に一歩ステップバックし、こんどは冷静になって息を止め、シャワーヘッドをつかみ、急いで水をかけて消火する始末だ。1人暮らしをはじめてまもなく3年目なるが、自分史上前代未聞である。
  思えば、鍋の底のカビは案外おれ自身の象徴で、夏休み全体のシンボルかもしれない。結局この夏おれはなにもしなかった。どこにも行かなかった。部屋で停滞し腐っていた。かねてから自分が理想とする男性像の一つに、風の谷のナウシカのユパがある。ユパのような見聞と見識を蓄えた旅人が理想だ。なのに、この夏にしたことを一言でいえば、「引きこもりを極めた」ってところか。いまは何を隠そう、毎日11時に就寝して19時に起きている。またゲームと海外ドラマをしこたまやってしまった。ジョギングと買い物で時々外に出ていなかったら、ほぼ部屋の中でヘドロと化していたことだろう。この生活にも唯一利点があって、それはお金がかからないことである。涼しかったのでエアコンもつけず。おそらくエンゲル係数95%くらいの生活をしていたと思う。悪い点はそのうちなにをやっても面白くなくなるということである。見てる作品が悪いからなのか、それとも感覚が麻痺したからなのか。それでも、毎日大体、次の一話を見ることと画面を消して寝ることが無差別になるところまで見て、寝る。
 欝がどういう気分か知らないが、こういう体が動かず人にも接しない生活をしているとおのずと気分も冴えない。それで有り余る可処分時間があったにもかかわらずこのブログは書かなかった。久しぶりに再開したのは、すこし自分にムチを打つというか、見て消費してばっかでなく、なにかを作ることでリハビリしたかったからなのだ。できあがったものがすこしの達成感を与えてくれて、それが前向きに生きるための糧となる。本当なら伐採のバイトか大工仕事でもしたいところだったが豊島区近辺じゃひとまず不可能だろう。ともあれ労働の喜びを通じてヘドロから真人間に戻りたい気分だよ。
 あと正直に白状すれば、文章を公開することですこし自己顕示したかった。この文明の中心の片隅で、消え入りそうなほど希薄になった自分の存在感を再び示さん!、といったところか。笑
 ところで、生の体験である旅・人生には及ばないが、映像作品というのは疑似体験・追体験の手段としてはいいもので、手軽で便利だ。どこぞのネチズンの御仁が、「人生に必要なものはすべてを映画とマンガから学んだ」とまで言っている。(お前両親はいなかったのかとすぐ突っ込みたかったが)。とはいえ、実際に体験するのと比べてこの種の擬似体験は二つの欠点があると思う。第一に、画質音質が足りず、触角臭覚味覚に至っては全く提供しないことから、リアリティが劣るということである。第二に、(これは第一の欠点から生ずるものでもあるのだが)スクリーンの中のできごとを傍から漫然とみても、当事者意識が生まれにくいということである。どっちかというと、第二の欠点の方がより致命的で、当事者意識が希薄だと、生の体験ほど多くの経験値・成長も得られないのだと思う。こういう点、まだ小説などの方が没頭しやすく、作中人物の視点で思索にふけやすい。これは映像作品が文学に負けている点の一つとも言える、と思う。
 注意したいのは、ここで言ってる経験値とは、技能とか技巧とかの話ではない。技能とか技巧は当然、自分の手を使って実際にやってみなければ身につかないが、それ以外の「人生における判断力」みないなものも、実は見聞きするだけじゃ足りず、自分で場数を踏んではじめて身につくのだ、という話である。

 これを「現代の帝王学」の著者 伊藤 肇 風に言えば、知識、見識、胆識ということになるが、そんなの引き合いに出さなくても、あたりまえのことなのか、しらん。ちなみに胆識というのは安岡 正篤の造語で、見識+実行力というくらいの意味だという。

  なんだか書いてて後半にすごく話が跳んでしまった気がするが、果たして俺ではない他人が読んで理解できるのだろうか。 ち、続けよう。
  1. 2006/09/28(木) 09:46:36|
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