超 自 省 録

時事、日中関係、社会問題について。会社員、オタク、二ヶ国語をしゃべるやつが、書きます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

論座、中央公論から諸君まで

 昨日のF1ブラジルグランプリ見てると、Mシューだけ個人テロを受けてるというか、そういう印象だったな。笑 
 でも客観的に振り返れば、どのドライバーもそんな不運に見舞われた時期はあるだろう。ミハイルがかわいそうというのは、同情がうむ主観的な印象ですね。

 さて、今日はいわゆるオピニオン誌について書きます。
 どこの大学の図書館にも、市中ではあまり見かけ雑誌がたくさんおいてあるものです。東大の総合図書館の場合、1階の左奥にそういうコーナーがあります。僕はたいてい筋トレあとの休憩や勉強前の休憩?にそこに行ってオピニオン誌を読むのが好きです。オピニオン誌てのは、政治・社会をテーマにした記事が主なA5サイズの月刊誌で、具体的には以下の5冊が主です。なお、今回ばっかりは、読んだことのないひとにはピント来ない話かもしれません。


・諸君!
 文芸春秋が発行元。この雑誌をはじめて読んだときにとても驚いたことを覚えています。その論調のあまりの右翼・煽動っぷりは、僕が「良識」だと思うおもの範囲を完全に超えていました。いまでも時々読みますが、数ページごとに目を丸くするような記述があり、まさにどきどきモノです。中西輝正という人は、(リベラルが定番の)大学教授でありながら、どこぞの漫画家をも超えた超右翼野郎です。またこの雑誌は残念なことに、全体的にスポーツ誌の風格をも備えちゃっています。上記リンク先のWikiの言葉を借りればこうです。

 斎藤貴男は現在の諸君!を「月刊2ちゃんねる」と評している。これは主義主張が2ちゃんねる上で日々行われている反アジア・反リベラル・保守回帰の書き込みと同質である事に加え、毎月の特集の組み方自体が、2ちゃんねる同様に閉塞的自同律な状況で繰り返されている事をあてこすったものである。
 なるほど、これは言い得て妙だと思いました。しかし2ch並に楽しいのはいいことかもしれませんが、オピニオン誌としてはどうだろう。保守であることは、元来難しいことです。このレベルで発行部数3位、保守の旗手とは困りますね。


・正論
 産経新聞発行。保守の旗手というのならこちらかもしれません。「日本人の成人男性のほとんどが運転免許を持っている今ならいくらでも兵站線を広げられ中国全土を占拠できる!」と言っている諸君に比べ、多少なりともというか、かなりましです。
 しかしやはり読んでいて、快適ではありません。諸君の煽動風味の楽しさがない分、まじめに肌に合わない論調を読まなければいけないからです。ごくたまに、勉強だと思って読んでいます。


・中央公論
 最初に見つけて、手に取ったのがこの雑誌です。本棚の目立つ位置に置いてあったからです。ぼくがいまのところ一番読んでいるのもこれです。
 諸誌のなかで、取り上げているテーマとか、それに対する掘り下げ方がいちばんうまく、いちばん中身がある雑誌だと感じます。ただ、書き手の7割が大学教授、そしてさらに5割が東大関係者であることに、一抹の不安を覚えます。こんなにhomogeneousでいいのかと。なおこの雑誌は一般的に中道だと言われています。
 ところで余談ですが、ある日筋トレのあとで疲れていたが、妙にあたまが冴えて読むの早く、30分で中央公論を読み終えたときはすこしうれしかった。笑



・論座
 by朝日新聞。論調も当然似ています。報道ステーションが間延びして、バカっぽくなってからは(もっともこれは僕がニュースステーションの時代から年をとったからそう思うだけなのかもしれません)めっきり見なくなりましたが、論座の文章は読んでいて快適です。
 しかし一方で、こんな快適さにどっぷり浸かってていいのか?という心配もあります。なお、この雑誌は公称5万部発行ですが、近年の右傾化のあおりを受けてか2万部弱しかでていないようです。詳しくは下のランキングをみてください。


・世界
 戦後のリベラリズムの旗手と言われたこの雑誌はいまや絶滅の危機に瀕しているらしい。買う人がいないからだそうです。
 本棚にあるのを見たとき、表紙のあまりの地味さからてっきり文芸誌か宗教誌かと思って手に取りませんでした。岩波書店系だったとはね。この会社は岩波文庫というナイスアイディアを発明したからなかなか好きよん。今度読んでみます。

 

日本雑誌協会発表データーより
正  論 産経新聞社 93,271
諸 君! 文藝春秋 81,667
中央公論 中央公論社 42,333
論座  朝日新聞出版社 19,125



この数字はいかがでしょうか。ファミ通とAERAが25万部、FRIDAYが46万部、日刊ゲンダイが150万部であることを考えると、そもそも小さい気もしますね。


ところで個人の政治的位置について考えてみますと、左か右か、というのはあくまでも相対的なものである気がします。僕を例にとれば、論座と中公を快適に読むくらいですから、世間の中では左よりの部類に属することになります。しかし、自分のまわりの大学生を見回してみますと、どいつもこいつも
非現実的なくらいなほどのリベラリストで、あきれます。だから僕は大学の中では右寄りだと思います。大学という磁場のなかでは、そもそも保守はかっこう悪いことかもしれませんね。

 さらにいえば、政治的位置の軸は本当に一本なのか、右か左かという一次元で表せるのか、という基本的な問題もあります。これは友人の記事、円形だろからヒントを得たモノですが、政治的立場というのはあくまでも多次元であると思います。
 たとえば僕個人に関しては

対東アジア:親中、親韓  左
憲法:  改憲(自主憲法制定に関する国民投票に)賛成 右
格差:  容認  右てか市場原理主義者
靖国:  理を通せば参拝賛成。しかし大局を見ると反対。どちらともいえないね。

さらにアメリカの政治イシューに関しますと

教育: 公立学校にもっと予算をつぎ込むべし  左
対外: アメリカの影響力で世界に自由と民主主義を! 右つかネオコン
銃規制: 銃所持は違法化すべし  左
妊娠中絶: 中絶は個人の自由  左
進化論者かcreationist: キリスト教のそういうところが嫌いつうか宗教は嫌いじゃ!左

 以上のような感じです。僕個人の人生体験により、世にも珍しい政治的立場になったのかもしれません。しかし世の中変わってる人間なんていっぱいいます。そういう人たちのn次元ベクトルを、左か右かの一次元にエンコードしようとすると、情報のロスが大きく発生します。
 

だから一概に、左か右か、というのは難しいですね。
  1. 2006/10/24(火) 11:39:48|
  2. 雑感、随筆
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
<<SoftBank Rocks ! ~日本ADSL神話~ | ホーム | 雑感四件>>

コメント

右・左というより、現実分析能力な気がしてくる。要するに、世界観を貫くより目の前の必要性。
と言っちゃう私はリアリストという立場になってしまうみたいですね。それも議論を聞いてると微妙な気が。
まぁ所詮カテゴリー化は議論しやすいように純化されたものですから。
  1. 2006/10/24(火) 22:46:23 |
  2. URL |
  3. rui #-
  4. [ 編集 ]

その年でリアリストとは、君はやはりIQが高いなあ。リアリズムは必要だと思うよ。まっとうなリアリストは、口だけのリベラリストよりよほどかっこういいしね。笑

 ところで書いてからいろいろ考えているうちに、新しい仮説が生まれてきた。
 「左も右も入り交じった総花的な立場は、そもそも自己矛盾していて、政治的意見として未熟なのではないか」
 例えば親中韓は、改憲とは両立しない。そのほかにも、実際に政治選択をしてみると、さまざまな利害から結局あれを取ればこれは取れずという風になってしまう。ruiのことばを借りれば、選択肢が自ら二つカテゴリー落ちる、のではないかと思う。
 
 ベクトル的にたとえると、矢印がn次元空間のなかで自由に動けるのではなく、実は制約されていて、円錐を二つ突き合わせたような領域のなかでしか動けないのではないかと。
 
 そうすると選ぶのは、右の円錐に入るか、左の円錐に入るかである。すると今度、右の円錐の本質はなんなのか、左の円錐は何を代表しているのかという問題になる。経済学的にはきっと分配を重視するか、効率性を重視するかが左右であるが、外交や国内政治では、何だろうか?

  1. 2006/10/25(水) 00:40:40 |
  2. URL |
  3. 超旅行人 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

あっ、面白い。なんだろう。
外交はやっぱり国家情勢全般の調整ということがあるので、含めちゃうと議論が進まないかと。政治だけで議論しても。。。難しいな。純化されてるものでなく総合的に見ようと一応して学問だからでしょうか。
個人か、国家(全体)か、ということは結構大きくかかわってくる気は少しします。


ただ、そんなに全部をとる必要があるのですかね?笑
本質論は面白いんですけど使えない部分も大きいというのが本音です。実際の政策はやっぱり現実と調整しつつ、ハーモニーを目指さなければ成り立たないんですもの。
純化された議論は有益だと思いますよ、それでも。←リアリストになりきれない部分。そしてならなくていいと思っている部分。
  1. 2006/10/25(水) 23:03:37 |
  2. URL |
  3. rui #-
  4. [ 編集 ]

rui君、またコメントありがとう。
君の高論を二度読んだが、よく理解できなかった。今度会ったときに話してくれ。

  1. 2006/10/26(木) 01:01:34 |
  2. URL |
  3. 超旅行人 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

先日ヒューマニスト宣言をしたばかりの超旅行人様へ:
私の個人の知見だが、右か左かという陳腐なポジションを取ることは、根本なところで人間性に反していると思う。様々なイデオロギーは世界を分断し、人類全体の苦難を増している。

そもそもなぜ私たちはある物事を見て、良いか悪いかを決め付けるのだろう。最近、自分の中で、「人を裁くな」という宗教的な倫理観がかなりもっともな論理に見えている。
  1. 2006/10/26(木) 20:30:57 |
  2. URL |
  3. bridgestar #-
  4. [ 編集 ]

>人間性に反していると思う。様々なイデオロギーは世界を分断し、人類全体の苦難を増している。

このあたりの文言が、すごく共産主義のそれっぽい気がしますが、いかがか。笑

理想的には、僕も左とか右とか陳腐なこと言いたくありません。個々の問題について人間的に立場から善処したい。けれど現実的には個々の事例は相関していて、独立に処理できないから、取捨選択の結果の左と右という傾向が生まれるのではないかと。

それにしても
>もそもなぜ私たちはある物事を見て、良いか悪いかを決め付けるのだろう。
「人を裁くな」という宗教的な倫理観がかなりもっともな論理に見えている。

とは、大きく踏み込みましたね。賛成できません。笑 

私は正反対の考え方をしています。何事も善し悪しというか適、不適を決めなければいけないと思います。基準を決めないことには、行動できません。行動できなければ、ヒッピーと同じ口だけになっちゃいます。ヒッピーというムーブメントがなにも生み出さなかったように、ジャッジメントをくだし行動しない人間に存在意味はないのです。
  1. 2006/10/29(日) 03:50:19 |
  2. URL |
  3. 超旅行人 #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://lmaster.blog7.fc2.com/tb.php/284-af7b905c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。