超 自 省 録

時事、日中関係、社会問題について。会社員、オタク、二ヶ国語をしゃべるやつが、書きます。

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中国はあなたが想像する以上に豊かである

中国はとことんチープなイメージだ。

 食べ物が安い、製品が安っぽい、人も安い・・・

一方で中国が、一部の分野においてはとことんハイテクであると人々は知らない。

世界で四番目に原爆をつくり
   三番目に有人宇宙飛行をし
   二番目にリニアモーターカーを作ろうとしている。
   大陸間ミサイルでは世界一番と言われる精度を持つ。笑

北京、上海間の高速鉄道建設では日本とドイツの両方に打診しながらも、最終的には技術を吸収して、自前でやってしまおうと言う戦略があるらしい。強かだ。


ところで、考えてみれば、世の常として中小企業よりも大企業の方が技術レベルが高い。

そうでしょ?大企業の方がより高度な技術を持っている。

国境もまた法人という枠と同じように、世界を区切って、技術が培われ行き渡る障害となっているのだ。

だから、大国の方がより技術が発達していてもなんら不思議ではない。


話し変って、先日Warton SchoolのFranklin Allen教授が東大で公演を行った。題して「中国の金融システムと成長」だが、

ひさびさに聞く中国マンセー論にはおれがビビッた

 この人、どこのデータをひっぱてきたのか知らんが、中国がGDPで世界二位だと言い放つわけ。

もちろんPPP(Purchasing Power Parity 購買力平価)で考えてのことだ。

つまり物価水準も考慮に入れれば、中国は世界二位だというわけ

ちなみに普通の世界のGDPランキングは
1.US 10146 (単位Bil.$)
2.Japan 3978
3.German 1978
4.UK 1552
5.France 1409
6.China 1237
7.Italy 1180
8.9.10 Canada Spain Mexicoの順

これがPPP、購買力平価ベースとなると
1.US 10138
2.China 5732
3.Japan 3261
4.India 2694
5.Germany 2171

で各国の成長率はというと
1.China 11.3%
2.English Origin Country 5.0%
3.French Origin Country 4.0%

となっている。データーは世界銀行

これらから結論は安易に

China will become the World's largest ecoomy in 10 years.

となっている。笑 
いや、もちろんそうなったらおれは食いっぱくれる心配がさらに減りマンセーだが

思うにこの論に対する批判は、ある

1.まずPPPでGDPを考えるのはおかしい。中国が日本の前に来て、インドがドイツの前に来ているのは不自然。先進国でしか作り出されない財、サービスもあるから、一口に物価水準といっても同視はできない。

2.次に、中国がPPPベースで10年以内に世界で1位になるってのは、あくまでもすべての国が現在の成長率をキープした場合の話だ。
中国の経済学者が指摘するように、国内矛盾が多すぎる中国はこのままの速度で成長するのは難しい。

それでもやはり、中国国内にある物流の量全体が、日本国内より豊富だ
と考えることはできる。購買力平価、つまりGDP÷物価で多いわけだ。


さて、どうして中国がこんなにもSuccessfulなのか

中国と言えば

-Legal system is not Good
まあ、そのまんまだね
参考記事

-Financial systme does not work well
NPL(不良債権 Non Performing Loan)が25%にも達するということに象徴される。負債隠し、起死回生のため腐りきった国有企業が上場し、とたんに暴落。一般投資家に損害を負わせている。これについては、先進的なことに株式代表訴訟にまで発展した例がある。


-Corporate governance is poor
企業の所有と分離が進まず、国有企業の経営者の汚職が激しい。



1.法制度については、現在政府が躍起になって「法治社会」キャンペーンを打ち出してるが、本質的な改善は無理だろう。民主選挙が行われない限り、役人を代謝する機能が働かず、どんどん腐りきっていく。ましてや金銭至上主義の世の中では腐敗がなくなるはずは無い。官跋扈すれば民苦しむ。王朝史のごとく。

2.次に金融システムについて、不良債権率25%(一説によれば50%)はやばい。日本の最盛期十数%よりはるかにやばい。ちなみ不良債権ってのは銀行の財産のうちの何%が「実は財産じゃねーじゃん!」ってことね。財布の中に一万円入ってるともったら実は8千円しかなかった感じ。
んで、この不良債権に対して先日衝撃的な解決法が!
リンク先は読みづらいので、簡単に言うと、外貨準備高を銀行にあげちゃうてことだ。これ、かなり???だった。おれいくら考えても意味不明。まず外貨準備ってのは、政府が溜め込んでる米ドルやらユーロやらIMF引出権のことね。なんでそんなもんを貯め込むのかっていうと、世界的に見たら円は紙くず(いいすぎ)で何も買えないわけ。君が小さいごろに発行した肩タタキ券と同じね。家庭内でしか通用しない。 じゃ世界ではなにが通貨として購買力を持つのかというと、ドル。あと最近はユーロ、昔から金。

さて、この外貨準備は一応政府の所有だが、政府のものは国民のもの。
外貨準備を銀行に注入するってのはどういうこと?くるくるパー でもよく考えたら、日本の公的資金注入と似てるね。ようは税金の換わりに貯金を使うこと。なんで外貨準備を使うのかと言うと、「最適規模」を超えた中国の外貨準備つまり外貨が余ってるわけ。

ここで、中国の外貨準備高は500Gドル(ギガ=Billion=10億=10の12乗のこと) 日本の外貨準備高は6~800Gドル。おれのハードディスクのバイト数の二倍だ! こう考えれば日本もいざとなったら今の国債残高を外貨準備で充てて消却しちまえばいいじゃん!名案☆おれ天才・・・・・・

ともったら甘かった。
まず日本の国債600兆円ってのはドルにすると、500Gドルくらいで、外貨準備を全部食い尽くしてしまう。そうはいかん。貿易できなくなる。

で、同じことを語る世銀のデータだが

{各国のNPLs(不良債権)+Net Government Debt(純国債残高)}/GDP    ←もう一回読んでよく意味考えてね

を見ると 2001年

日本119%
アメリカ38%
中国22.1%

やっぱいいねー、若い国は・・・

日本終わってんじゃん!老いるし人口減るし経済規模もちぢむし。借金どう返すの?

3.最後に、コーポレートガバナンスの問題

中国では国有企業が雇用人口、資源の多くを占めるのに、その作り出す付加価値は25%しかない。残りの75%は私有企業による。

国有企業の取り締まり役会は共産党員で占められ、ハイアールに至っては党中央の大物が民間人面してトップをやってる。この変態的体制の問題点は多く、それに気付いた中国も改革をはじめている。国有株を少しずつ、だが着実に放出している。金融業界の規制緩和、民間育成に着手している。


以上はすべて中国経済の問題点を述べたもので、それでも中国は好調だ。結局、現時点で中国経済がうまくいってる理由としては二つ考えられる。

一つは、文化的、商習慣的な背景。これについては講演者もあまり深く踏み込まなかったため、ここでは省く。具体的には家族商人、評判、掟といったものがリーガルシステムの代わりに作用していたということだろう。


もうひとつはハイ・テクノロジーとローコストだ。これについては内容を忘れたので、ここでは省こう。多分、繊維産業で他の途上国に圧倒的な差をつけていることを思い出してもらえれば分かると思う。

ここで、講演者は言及しなかったが、当然国際格差も中国経済発展の原動力である。製品を豊かな先進国に輸出して儲ける・・・その簡単な仕組みはまるで水位の差を利用した発電に似ている。いままでこれだけの経済格差があったのだから、今中国は豊かになるべくして豊かになったのだというべきだろう。

 エネルギー同様に、富もエントリピー増大の法則にしたがって拡散する時代である。世界はレベルが均一化している。

均一化するのは人工的な障壁は弱まりつつあるから。障壁が弱まるのは、地球は小さすぎるからだ。しょせん、電磁波なら一秒間に7周も回ることができる星☆ 人類はやがて自由にコミュニケートし、障壁を取り払いつづける。

 何十年かかるか分からないが、そんな均一化の方向で動いてる気がする。レベルが低すぎた中国の発展の原動力も、結局はここにある気がする。
  1. 2005/06/30(木) 19:32:57|
  2. 日中関係
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

TBありがとうございます

はじめまして、chupakoと申します。
TBありがとうございました。

人生の目標:小金もち→大金持ち→世界の人々を助ける☆

↑ 上の「人生の目標」気に入りました。
がんばってください。
  1. 2005/07/01(金) 06:17:22 |
  2. URL |
  3. chupako #-
  4. [ 編集 ]

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